塾コラム

【早稲田アカデミー】
進学塾の授業が育む問題解決型思考の基礎

更新日 : 2020/05/28

早稲田アカデミー月島校 小杉智尚 (こすぎ・ともひさ)校長

NN麻布クラス社会科責任者。開成中・麻布中といった男子最難関中受験の指導を中心に20年以上にわたり中学受験に携わる。直近5年間で担当する校舎から57名の御三家中合格者を輩出。


学習へのモチベーションを高めたり、知識を得ることの面白さを感じられる授業を展開したりと、子どもの興味を引き出す学びを実践する進学塾。塾での学びは、中学受験を突破するだけでなく、その先の学びにもつながっていきます。中学受験の意義や最近の入試傾向とともに、近年、多くの私立中学校がめざす問題解決型思考の育成について、早稲田アカデミー月島校校長の小杉智尚先生にお伺いしました。

私立中学校の魅力と近年の入試問題の傾向

 私立中学校の魅力は、教育にオリジナリティがあること。どこも独自の校風や理念に基づいた教育を行っています。ご家庭の信念や子どもの特性にマッチした学校を選ぶことで、ご家庭と学校のビジョンに一貫性が生まれ、子どものさらなる成長につながっていきます。学校選びの際は、まずはご家庭の方針を定めるとともに、ぜひ子どもと一緒に学校を訪問してみてください。学校の雰囲気が自分にとって心地よいかどうか、子ども自身が五感で感じることが大切だと思っています。

 近年の中学入試の傾向として、思考力と表現力を見る問題が多く出題されています。国語については、書く力をはかる学校が増えています。上位校になると、解答は基本的に記述式というところがほとんどです。「書くこと=考えること」でもありますから、記述という形式を通じて受験生の考えを問う問題が多く見られます。例えば、論説文を読み、それに対する自分なりの考えを論述するなど、すでにある意見を良しとしてしまわずに、物事を多面的に捉えて考察するといったような、いわばクリティカルシンキングによって、自分なりの解を導く姿勢が求められます。

 算数については、難関校になるほど、公式に当てはめて正確に処理すれば答えが出てくるといったタイプの設問はほぼありません。問題から糸口を見つけ出し、いかに一歩目を踏み出すかといったような、方向性を決めるところから自分で考える力が求められています。それから、もう一つの傾向として、解答に至るまでの思考過程を採点の対象とする学校も増えてきました。答えには辿り着けなかったり、最終的には正答でなかったりしても、方向性が合っていれば評価されるというわけです。試験ですから、点を取ることも大切です。しかし、学校側としては、知識を持っているだけでなく、それを活用して自ら考えようとする姿勢があるかどうかを見ているのです。

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