【エデュコ】
自分の高みを目指して、ほんものの力を身につける

湯田伸一塾長
私は、成績で子どもをラベリングしたくないと思っています。最難関校を受ける子にとっても、中堅校を受ける子にとっても、それぞれがめざす高みに向かう道程に変わりはありません。なにより、子どもたちが確かな達成感を得ながら勉強をしていくことが大切です。中学受験では、子どもの成長速度に差があるので、本来は皆一緒のやり方には無理があります。中学受験は4教科入試が主流ですが、必ずしも全員が最初から4教科をやらなくてはいけないということではありません。ですから私どもエデュコでは、子どもによって、算数1教科から始めるということもやっています。中学受験を完走できるかどうかを考えた時、それぞれが確かな達成感を得ていくことが大事だと考えているからです。
第1ステージ
中学受験を始めたばかりの、ビギナー向け勉強法
なぜ算数から始めるのかというと、それはよく言われるように、算数が他の教科より差がつきやすい科目だからではありません。中学受験を完走できるか否かを考えた時、算数の出来不出来で、子どもが劣等感を抱きやすいからです。
誤解の無いように説明をすると、算数は確かに単体では差がつきやすい科目ではありますが、そもそも平均点が低いことが多いので、4教科の合計点で測られる入学試験においては、算数より国語の影響力の方が大きいことが少なくありません。なので、最終的には、国語力をつけることが大切です。しかし、中学受験でドロップアウトする危険性は、算数の出来不出来の影響が大きいですし、受験において算数をやらないという選択肢がないので、中学受験を成立させるためには、算数が大事なのは間違い無いのです。
また、受験においては何をやるべきか、逆に何をやめるべきか優先順位をつけることが大事です。そういう意味で、まず算数を優先して取り組むことをお勧めします。
では具体的に何をすればいいのか…。エデュコでは「ドジ問ノート」というものを全学年で作っています。「ドジ問」とは、授業問題・テスト問題などで不正解だった問題のことで、それをドジ問ノートの1ページ に1題ずつ書いて、もう一度やってみます。
しかし、「ドジ問復習」は単に、「出来なかった問題をもう1回解こう」という意味とは異なります。出来なかった問題の解法の理解が出来て、しっかりその解法を再現できるようになることを目的にしていますから、「ドジ問ノート」を見直した時、既に「わかる」「出来る」に変わっていると思われる問題は、わざわざ手がける必要はありません。
「わかるに変えられる!」と思える問題について「その解法を、しっかり再現する」ことが大事で、「出来る」に変えた問題をしっかり記録したノートが「ドジ問ノート」と言えます。つまり、「改善記録ノート」ですね。これをくりかえして「わかる」「出来る」を確実に増やしましょう。