読み切りコラム

編集部が注目する教育
三田国際学園中学校・高等学校

更新日 : 2017/05/16

多様性のある英語環境の中で、世界標準のコミュニケーション力を育成

中学では本科クラスに加えてインターナショナルクラスを設置、15名のネイティブ教員が在籍する三田国際学園。その手厚い英語教育とインターナショナル・スクール並みの環境が話題となり、この数年、人気、偏差値とも右肩上がりで上昇中だ。「英語」をコミュニケーションツールとして、世界とコラボできる力の育成をめざす同校の魅力を探る。

インターナショナルクラスは多様性に富んだ世界の縮図

 三田国際のインターナショナルクラスは英語力に応じて3つのレベルで英語授業を展開している。英語の学習歴を問わない「Standard( スタンダード)」、相応の英語学習歴を要する「Intermediate( インターミディエイト)」、そして帰国子女などネイティブレベルの英語力を要する「Advanced( アドヴァンスト)」。ホームルームクラスは3レベル混合で編成され、日本で生まれて日本の学校で学んできた生徒のほかに、北米、アジア、アフリカ、東欧など世界中の国や地域からの帰国子女、国内のインターナショナル・スクールに通学者など、英語のレベルもバックボーンもさまざまだが、生徒一人ひとりの英語力に応じた個別の目標を定めて学習に望んでいる。そのため総じて勉強に対するモチベーションが高く、将来の夢も「未来の車を作って世界中に広めたい」「IT業界で働きたいので、アメリカの大学院を目指して勉強している」など、かなり具体的だ。「たんに英語習得を目指すのではなく、いろいろなビジョンや、異なる価値観をシェアできるのが、インターナショナルクラスの大きな魅力だと思います」とインターナショナル指導部長の楢島知哉教諭。

 英語の授業は各レベルとも週10コマ。スタンダードはうち5コマがネイティブ教員と日本人教員のティームティーチングで2コマがネイティブ教員単独、3コマが日本人教員単独。インターミディエイトとアドヴァンストは、10コマすべてネイティブ教員が授業を担当する。英語以外の授業についてはスタンダード、インターミディエイトは日本語で行うが、アドヴァンストは数学、理科、社会の3教科を英語で、国語と実技教科は日本語だ。ただし、アドヴァンストで将来、日本の大学に進学を希望する生徒は、数学、理科、社会で日本語の授業を選択することもできる。

 このような授業展開を可能にしているのは、15名ものネイティブ教員の存在だ。彼らのうち13名はALTのような補助教員ではなく、日本人と同じ条件で、正規の教員として採用されている。「本校では日本での英語教育の経験者、かつ自分の専門分野を持ち、母国でその教科の教員免許を有している人が望ましい、という観点でネイティブ教員を採用しています。国籍もアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダと多様です」と楢島知哉教諭。彼らは日本人教員と同じように職員室に席を持ち、クラス運営や学校行事にも取り組み、部活の顧問もこなす。だから授業だけでなく、行事にも部活にも積極的だ。彼らは「外国人教員は、日本では非常勤での採用が多いが、ここでは責任ある立場で学校の一員になれる」と喜んでいるという。「私たち日本人教員も彼らにインスパイアされています。職員室で彼らと話すため、英語科以外の教員も必然的に英語を学び直し、使うようになりました」と今井誠広報部長。インターナショナルクラスで、自分と同じ社会を教えるネイティブ教員に「うちの学校をどう思うか」と尋ねた。すると、彼は「日本で『社会』を教えることができるのが、楽しくて仕方ない」と答えたという。

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