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超難関中学合格実績多数の大手進学塾室長akiraの今月のチェックポイント!

-6月にやるべき受験対策-

akira更新日 : 2018/06/01

akira
1972年、東京都生まれ。学生時代から塾講師として中学受験指導に携わり、大学卒業後は、塾業界に就職。2008年、関東圏の拠点校舎である現在の教室へ室長として就任。保護者や生徒に対するきめ細かいコミュニケーションを重視した教室運営を行っている。代表的な著作に「中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルール」(ダイヤモンド社)。


 

 中学受験塾の教室長をしています。akiraと申します。毎月、皆様の中学受験ライフを応援すべく、中学受験生にとってのお得なネタを提供しています。

 2,3月のあとには春休み、4月のあとにはGWがあります。勉強のペースがたとえ乱れたとしてもこの休みの期間に調整、挽回できるのです。しかしGW明けからは、まとまった休みが夏休みまでありません。また、5月の下旬に運動会がある小学校も多いでしょう。運動会の練習が本格化するGW明けには気候も徐々に暖かくなってきます。こうなると、勉強はなかなか進みません。5月下旬から夏休み前までは、現状維持できればいい方です。GW明けになかなかエンジンがかからない子どもに向けて、発破をかけるとろくなことになりません。中学受験で一番大切なことは完走することです。本番の受験の日の朝を無事に迎えることは、簡単そうで意外と難しいのです。中学受験には、公立中というセーフティネットがあるためリタイアという選択肢もあるからです。「夏休み前までは、現状維持」、この言葉を頭の片隅に必ず入れておいてください。そうすれば我が子に冷静に対応できるはずです。

 そうは言っても、テストの結果は気になります。成績はそのうち上がる。夏休みに頑張れば上がる。塾ではそう言われるかもしれません。でも目の前の5点がほしいのも事実です。そこで、今月は「即効性、システマティック」をテーマに書いてみました。

小学6年生の受験対策【社会:公民】公民分野は費用対効果が高い。

 今回のテーマは、公民(政治)分野です。塾によっては5年生の後期に扱っているところもあるようです。公民については、拙著でも触れていますが、入試に出る範囲が高校や大学入試に比べるととても限られています。三分野(地理・歴史・公民)の中では、量が一番少ない分野と言えるでしょう。だからこそ、あまり労力をかけなくても結果が出やすい、費用対効果が大きい分野です。しかしながら、大人でも難しい内容もあり、興味を持てないという子は少なくありません。もっとも食わず嫌いからか学習そのものをおろそかにし、点数も上がらないケースもあるため、まずはいくつかの重要事項を何としても覚えてください。地理や歴史にくらべると絶対覚えなければならない事項は圧倒的に少ないです。そう思えば少しは気が楽になるでしょう。

 日本国憲法は、まず三原則を理解することです。国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の3つの柱があります。国民主権は、国の政治のあり方を決める最終的な力が国民にあることです。民主主義原理によって、国民の代表者である国会議員を選挙します。ですから選挙制度の理解が欠かせません。まず日本国憲法の前文第1文や第2文を覚えましょう。女子学院などでは、前文・条文などからキーワードが空欄になって入試に出ることも多いのです。

 最初は、日本国憲法と三権分立です。ここはよく出ることがはっきりしている単元なので、図や表の穴埋め形式にした問題を作り何回もくり返しましょう。これは、理科の生物分野の暗記法と同様です。

 「憲法条文は、暗記した方がよいでしょうか」、と問い合わせを受けることがあります。入試では、条文の一部について漢字の穴埋めが出たり、何条ですかと数字を答えさせるものがあります。もちろん、内容の理解が大切ですから、文言をただ闇雲に覚えるだけでは本来不十分です。しかし子どもは、意味のわからない文章でも、呪文のように唱えて覚えることが好きなものです。落語の「寿限無」で名前のところだけを覚えている子どもが多くいることからもわかるでしょう。意味がわからなくても覚えるのが得意というタイプは、穴埋め問題で得点するためだけなら、必ずしも内容を理解していなくても大丈夫な場合があります。だから、あえて憲法条文は暗記であると言い切ってしまうのも考え方の一つです。また、現在の憲法を理解するためには、戦前の大日本帝国憲法との比較が大切です。明治憲法では、主権者は天皇でした。ですから、日本国憲法で日本国の象徴・日本国民統合の象徴となった天皇について定める1条は重要なものとなります。

 次に、基本的人権の尊重です。最初に11条から13条を覚えてほしいです。また20世紀的人権である社会権のひとつである生存権をさだめている25条1項は、特に多く出題されています。。平和主義については、9条を覚えてください。戦争を放棄すること、戦力を持たないこと、交戦権を認めないことの三つの内容があります。

 日本国憲法の次は、三権の理解でしょう。国会・内閣・裁判所の働きです。書いて覚える実例として国会や三権分立の表をお勧めします。

 社会の成績上昇の秘訣は、興味関心です。私の父親は、NHKの国会中継や選挙の開票速報を見るのが大好きでした。子どものころは理解できなかったのですが、今は何となくわかります。私もあの緊張感が大好きですし、開票速報を楽しむために必ず投票には行きます。もっぱら、週末は仕事が多いので期日前投票ですが。。。

 話がそれましたが、博物館めぐり同様、国会見学にも行ってほしいと思います。社会科見学で行く小学校もあるようですが、時期が遅いかもしれません。6年生前期までに平日休みが取れた日に行ってみてください。あの永田町の独特の雰囲気は勉強になると思います。現在見学できるのは参議院です。係の方が政治に関心を持てるようにおもしろく解説してくれるので退屈することはありません。お土産コーナーも充実しています。参議院の近くにも売っていますが、衆議院の近くのバスの駐車場のあたりにも大きめのお土産店があります。私は、歴代総理大臣の湯飲みをつい買ってしまいます。総理大臣の名前も入試必須事項ですから公民のみならず歴史対策にもなるので一度訪れておきたいものです。

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