三田国際学園中学校
共学校

意見が飛び交う相互通行型授業
生徒の知的好奇心を多方面から刺激し
グローバル社会に貢献できる力を培う
[ この記事のポイント ]
疑問、仮説、検証、結論。論理的思考力を育てる相互通行型授業。
ICTで情報や考え、意見を共有。学力・人間力の底上げにつながる。
本科中2で研究者の姿勢を身につける基礎ゼミナールを設置。
自由な発想が行き交う授業が 生徒の学ぶ意欲を駆り立てる
2015年にスタートした三田国際の学校改革は、キャンパスの隅々にまで及んでいる。
そのひとつが、同校のすべての教科で実施されている「相互通行型授業」だ。例えば中1の地理。「変化するアジア」をテーマとした単元で、トリガークエスチョンとして教員が投げかけたのは、「日本のメーカーが、アジアで生産工場建設を計画している。君なら、どの国に建設するか?」という問題。生徒には共通知識としてアジア各国の人口、面積、GDP、日本からのODAといった統計資料やデータが与えられる。生徒はそれらを分析し、自分で仮説を立て、グループ内で発表する。インド、フィリピン、ベトナム…、いろいろな国名と、その理由が出てくる。もちろん、答は一つではない。出てきた意見をグループでディスカッションして一つにまとめ、プレゼンテーションし、教室全体で共有する。理科の授業も同様だ。大学の研究室レベルの設備・機材を供えたサイエンスラボで週1、2回という頻度で行われる実験において、疑問(トリガークエスチョン)→仮説→実験→考察といった流れで展開する。
1つの疑問に対し、自由な発想で閃いた答を、それだけで終わらせず、なぜ、そう思ったのか、どう説明すればそれを他者に納得させることができるのかを考える過程で生徒達は論理的思考力を身につけていく。