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日本大学第一中学校
共学校

新館東側螺旋階段で動き始めた振り子
学びの主体性とコミュニケーション能力を
最大限に高める新プロジェクトが始動
[ この記事のポイント ]
日本大学最初の付属校と地の利を活かした中高大連携。
人としての心の成長を促す平和教育と国際理解教育。
面倒見の良さに自信あり。教員が生徒と一緒に泣き、笑う。
完成に向けて研究中のフーコーの振り子は 中高大連携教育が生んだ学校のシンボル
日大一中では熊谷一弘校長のもと、行事や体験学習などを通して生徒に「気づき」や「感動」を与え、コミュニケーション能力の成長を促す「パーソナル・ディベロップメント・プロジェクト」が開始された。
日本大学との中高大連携も、プロジェクトの一環だ。同校の日本大学への進学率は約7割。学部選択のミスマッチを無くし、学問へのモチベーションを高めるため、現在は生産工学部、経済学部、法学部、医学部、理工学部など8学部で連携授業を実施。中2から高3まで1600人のうち200名が様々な形で大学の模擬授業や体験授業に参加している。大学の単位を取得できる本格的な授業もあり、連携による生徒の学習意欲が年々高まっている。
理工学部には生徒が1年間通い、フーコーの振り子の模型製作で原理を学んだうえで、2年目に22mの巨大な振り子を作り、学校の螺旋階段のスペースに取り付けた。「フーコーの振り子は今後も実験で使っていきます。学校のシンボルとなるでしょう」と熊谷一弘校長は話す。