東京電機大学中学校
共学校

麹菌の働きを実験する4D Lab
6つの研究分野から所属するラボを選択
中高合同のグループでテーマに取り組む
[ この記事のポイント ]
中2進級時に、6つの研究分野、約40のラボからテーマを選択。
研究成果は中3学年末とTDU武蔵野祭(文化祭)で発表。
入学後に「専門性」を伸ばせる2教科選択入試を導入。
大学のゼミや研究室を思わせる 学年を越えた4DーLab
東京電機大学中学校・高等学校(TDU)では4D‒Lab(ラボ)に、中2〜高2までの生徒全員が所属する。社会・国際学、人文・文化学、生命・環境学、理工学、情報学、体育・芸術学の6つの分野で約40のラボがあり、生徒は中2進級時にいずれかを選択。さらに同じラボのなかで、中2〜高2生が4〜5人のグループを組み、それぞれがチームで共同研究を行うことになる。
ラボのテーマについては、担当教員自身が専門知識を持つ、あるいは興味を持っていることを設定している。昨年度、人気を集めたのは歴史、流行、味の科学的分析など様々な切り口で「ラーメン」を学問的に探究するラボ、市場調査から商品開発、広告まで行うことでクリエイティブな発想力を試す「あるある解決!アイデア商品の開発」、生態系や自然環境について学びながら、校内にビオトープを完成させる「ビオトープを作ろう」、学校の模型をはじめ小金井市や多摩丘陵の鳥瞰模型などにも取り組む「模型を作ろう」、マイナスイオン、水素水などの効果を強調した非科学的な商業広告にだまされないように正しい知識を研究する「ニセ科学にだまされるな」といった、ユニークなテーマが並ぶ。