常翔学園中学校
共学校

探究学習のひとつ「私の履歴書」発表のひとコマ
時代が求める進学校として更なる高みを目指す
国公立・関関同立合格者、今年も過去最高を更新
[ この記事のポイント ]
熱心な進学指導でも定評のある同校が、今年も難関大学への合格者を伸ばし過去最高となった。しかし、同校が目指す教育は大学合格にゴールを置いているわけではない。キャリア教育を教育の柱として位置づけている同校は、まさにこれからの時代が求める進学校。開校10年目を迎え、次のステージへ走り出す。
「職業観」にクローズアップ 21世紀型スキルの習得を目指す
今春の卒業生も「国公立大学(大学校を含む)134人」「関関同立340人」と、いずれも過去最高の合格者数を更新。難関大学への合格者が年々上昇を続けており、進学校としても認知されている。とは言え、同校の教育アプローチがフォーカスしているのはその先。つまり、学校を卒業した後、実社会でいかに活躍できるかという点。「大学進学はゴールではありません。こんな人間になりたい、こんな職業に就きたい、だからこの分野で学びたい。そうしたプロセスで進路決定をして欲しい」と話す根来教頭。この考えこそ、教育理念でうたう「職業観」が真に意味するところだ。
「職業観」の定着は、主に4つの分野で構成される独自プログラム「常翔キャリアアップチャレンジ」によって図られる。その中で、特筆に値するのが「探究」の取り組み。グループワーク、校内発表の機会がふんだんに設けられており、6年間通して課題解決力やプレゼンテーション力が自然と備わっていく。また、探究の成果を学校間で競い合う「クエストカップ全国大会(『教育と探求社』主催)」では今や常連校としても有名だ。他に、同一法人内に3大学を持つスケールメリットを生かした「大学体験」、知的好奇心を刺激する「サイエンス」、グローバル社会に不可欠な「英語コミュニケーション」と多彩な学習機会を設定している。
「これらの取り組みは、実際に授業を受けた生徒のアンケートからみても満足度が極めて高く、受験生にとっても同校の魅力として上位に挙げられている」と根来教頭は胸を張る。