開明中学校
共学校

興味・関心が刺激される「臨海理科実習」(中2)
中学3年間で30回以上もの行事設定
幅広い教養が身に付く多彩な学び
[ この記事のポイント ]
「勉学に励み、自己を磨く」という意味を持つ『研精して倦(う)まず』が建学の精神。中高6年間を通して、学習意欲が高まる多彩な仕掛けが用意されており、中学3年間だけ見ても学校行事は30以上を数える。体験を通して得られる感動、知る喜びを大切にした同校の教育スタンスを紹介しよう。
国公立大学への進学意識が定着 その土台をつくる多彩な学校行事
この春、前校長よりバトンを受けた林校長は、中学開設時から学校運営に携わってきたベテラン。「校長が変わったからと言って、学校が変わる訳ではありません。受験のための勉強ではなく、幅広い知識・教養を身に付けさせることが、本学における教育の最大の目的と考えています」。毎年、国公立大学の合格率が60%前後と非常に高い数値を示しており、大阪府内屈指の進学校としても知られている。その実績から、勉強一辺倒のイメージを持たれがちだが、中学3年間は「学びの土台を固める大切な時期」と位置付け、多彩な行事を通じて学びに対する動機付けやきっかけづくりを行っている。
「人類は他の生物とは異なり、長い歴史の中でいろんな知見を学びとり、継承し、発展させながら文明を築いてきました。その意味でそもそも“学ぶ”というのは人類の特性だと思います。また、生徒たちの人生にこの先訪れるであろう様々な“出会い(=見聞きする情報や訪れる場所・光景等)”は、それにまつわる知識や教養を有していれば、一層感動的に受け止められるでしょうし、そんな体験の積み重ねが、生徒たちの感性をより磨くことにもなるはずです。そして、言うまでもなく“知は力なり”です。ですから、生徒たちには幅広い知識と教養をしっかり身に付けて欲しい。これが本校が“中学・高校時代は大いに学べ”と言っている理由です」。本来、学びとは押し付けられるものではなく、自ら率先して得ようとするもの。「勉強だけでなく、いろんな行事を楽しみに入学してくる生徒が多い」との言葉からも、同校の教育姿勢が見て取れる。