京都女子中学校
女子校

東山七条。通称“女坂”を上った先に広がるキャンパス
社会貢献の志をはぐくむ建学の精神
難関大学への進学を支える女子教育の伝統
[ この記事のポイント ]
今年創立110周年を迎える京都女子中高は、建学の精神に基づき、一貫して女子の社会進出を支え、「高い教養を持ち社会に貢献できる女性」への第一歩として、国公立大学や難関私大、医歯薬理系学部にも多数の卒業生を輩出してきた。
豊かな心を涵養する情操教育 相互理解を促すグループワーク
京都府下屈指の歴史を誇る女子教育のパイオニア的存在。今年も76人が国公立大学に合格、私大を含めた医学部医学科合格者も29人となった。女子校だからこそ、ジェンダーや男女の差にとらわれず、大きな夢を育てることができるメリットがある。社会で活躍されている卒業生の親しみやすく生き生きとした姿が、生徒たちのあこがれとなり、学習への原動力になっている。
「学力はもちろん、人間力の向上を図るための教育を行っています。他者を思いやる心、競争ではなく協働して生きる楽しさを学び、人間的な成長を促したい」と丸山教頭。仏教をバックボーンにした伝統の情操教育を通して豊かな心を育むと同時に、多様な取り組みにより高い教養の習得を目指す。
「深いコミュニケーションが図れる機会を数多く提供することで、物事の中身や本質についてしっかり考える時間が持てます。自己と他者の相互理解を深めることこそが、アクティブラーニングの真の目的だと考えています」。自らの主義・主張を一方通行的に貫くのではなく、相手を認め多様な意見に耳を傾けることで考えは一段と深まる。その結果として、思考力やプレゼン力、課題解決力が磨かれていく。