滝川中学校
男子校

3ヶ月間の海外留学を組み込んだ「医進グローバルコース」
『滝川新教育プログラム』が
伝統を礎に次代のリーダーを育成
[ この記事のポイント ]
1918年、神戸商工会議所の会頭も務めた実業家・瀧川辨三が「品性、学力に優れた人を育て、国家社会に貢献したい」と願い創設した県下屈指の伝統校。脈々と受け継がれてきた滝川教育をベースに、次の100年に向けて、5年前『滝川新教育プログラム』を導入。その成果が徐々に現れてきている。
次代のスペシャリストを養成 潜在能力を引き出すカリキュラム
「至誠一貫」「質実剛健」「雄大寛厚」を校訓に、社会に有為な人材の育成に努めている。創立100周年を迎えた一昨年、OBのプロ棋士・谷川浩司氏を招き「谷川杯将棋大会」、「野球部創設100年親善試合」など、様々な記念行事を開催し学校全体が大いに盛り上がった。
同校では、次代で活躍するための素地を築く教育として、5年前に『滝川新教育プログラム』を導入した。その結果、学校全体に新しい風土が定着。「どんな状況でも自分自身の能力・特性を最大限に発揮できる“スペシャリスト”こそ、新しい時代で必要とされる人材。そうした先を見据えて構築したプログラムです」と下川校長。
中学は「医進グローバル」「医進」「特進」の3コース制。いずれも確かな学力の定着を目指すと同時に、「リーダーの時間」に代表される独自のカリキュラムを構成し、集団行動・モラル・キャリア・コミュニケーション・探究の5つをテーマに“リーダーシップ”に磨きをかける。さらに、思考法を学ぶ「マインドマップ(R)」、論理的な思考を養う「クリティカルシンキング」、あるテーマに仮説を立て疑問を解く課題解決型の「プロジェクト」など、様々な取り組みやツールを活用し、各人のポテンシャルを引き出していく。
こうした活動は学内に留まらない。産業創造・人材育成の一環として開催される「ナレッジイノベーションアワード」では、「未来の仕事」をテーマに中3生がグランプリを獲得。高校進学後も研究を深め、「蜘蛛の糸」を応用した研究作品にて準グランプリ(高校生アイディア部門)に選出された。これを受けて下川校長は「内容の深い体験型学習を行ってきた成果の一例です。これからも“滝川リーダーシップ教育”として、プログラムの中身を一層充実させていきます」と、先々を見据えた教育方針について熱く語る。