多摩大学目黒中学校
共学校

勉強も仕事も大切なのは“意欲”
興味を持てる対象を見つけられる
そんな機会をたくさん作りたい
[ この記事のポイント ]
多摩大学目黒中学校 理事長・校長 田村 嘉浩
東京大学法学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。貿易、地域振興、宇宙産業育成、特許行政、資源エネルギー政策などに従事するかたわら、スタンフォード大学、モスクワ国際関係大学に留学。2004年4月、多摩大学目黒中学校・高等学校校長に就任。
小さな成功体験が自信に挑戦する機会を多数設定
多摩大学目黒の田村嘉浩校長は旧通産省の出身。在職中にアメリカとロシアの大学に留学したが、その際、大きな危機感を抱いたという。それは、日本人留学生と世界の学生との〝目的意識の高さ〟に大差があったからだ。世界から集まった学生たちは、「自国のために何を学ぶべきか、目標を達成するために何をすべきか」を常に考えていた。一方、日本人留学生の中には、そのような強い想いを持つ人は多くなかった。世界との差を痛烈に実感したことで教育界に転身することを決意。「目的意識を持ち、目標に向かって研鑽を積める生徒を育てる」という教育目標を持つに至った。
中学での目的意識は身近なものでいい。勉強や部活、学校行事など、夢中になれるものを見つけて、目標達成のために何をすべきかを考え、懸命に取り組むことで生徒たちは成長する。「小さな成功体験の積み重ねが自信につながり、より高みをめざせるようになる。すべての生徒にそのような経験をしてもらうために多くの仕掛けを用意しています」と田村校長は強く語る。