富士見中学校
女子校

国際交流経験者は、模擬国連にも出場
この春、東京大学に現役生徒3名が入学
国際教育の充実が学習意欲をさらにアップ
[ この記事のポイント ]
ニュージーランドへのタームステイ(学期留学)が人気。
台湾の女子校との交流もスタートし、世界に広がる国際交流。
理科実験室、音楽室など特別教室棟とグラウンドの整備が完了。
タームステイの報告会に 中3の生徒が興味津々
富士見では、ニュージーランドで希望者にタームステイ(学期留学)を実施している。昨年度は中3、2学期の成績や英検準2級取得など基準をクリアし、選抜試験に合格した4名が参加。高1の7月から9月の3ヶ月間、それぞれ現地の4つの高校に別れて英語で授業を受け、多くの人たちと交流し、さまざまなことを体験した。
タームステイ報告会は11月、帰国した参加者により英語で行われる。昨年は120名収容のホールは中3の生徒たちでいっぱい。皆、ニュージーランド留学の様子を流暢な英語で語る先輩を食い入るように見つめていた。実際、歴代のタームステイ経験者は模擬国連に出場したり、英語のディベート大会で上位入賞したりと大いに活躍し、中学生たちにとっては憧れの存在だ。「本校の3週間のアメリカ・オーストラリア海外研修は30年近くの実績を持っているのですが、タームステイは、もっと腰を据えて学びたいというニーズに応えるかたちで14年度からスタートさせました」と佐藤真樹教頭。タームステイの応募者は年々増え、中1から準備している生徒も出てきた。これを受けて定員を6名に増やしたという。さらに今年から1年留学も可能になり、1期生1名をニュージーランドへ送り出した。これまでもYFUやAFSなど外部団体を通じて留学する生徒はいたが、すでに交流のある学校への留学は、より安心感がある。今後は交換留学へ発展させる計画という。