東京農業大学第一高等学校中等部
共学校

そのまま植物図鑑でも使えそうな植物画
実験中心の理科教育と自由なゼミで 活きた知識と教養、表現力を身につける
[ この記事のポイント ]
中1から本格的な理科教育。6年間で80回、100時間の実験。
次世代型キャリア教育「エナジード」を中1から導入。
生徒と教員が自由闊達に語り合う放課後のゼミ。
将来の教養にもなる
実験・実学中心の理科教育
東京農業大学第一高等学校中等部は、開校以来、「知耕実学」を理念として、本物に触れ、自分で物事を体験し、自ら考えて答えを導き出す実学教育を柱としている。中でも理科教育に力を入れていて、中高6年間で80回100時間の実験を行っている。中1では実物を観察して記録することを重視。例えば脊椎動物の解剖実験では、魚類はアジ、両生類はカエル、ほ乳類はマウスの解剖をグループで行い、記録させる。「解剖を怖がる生徒もいますが、グループで協力しながら進めていきます。何度かやると慣れてきて、詳細なスケッチや記録が書けるようになります。植物画は美術とのコラボレーション授業で描いてもらいましたが、多くが植物図鑑にそのまま使えそうな出来映えでした」と寶田浩太郎教諭。高校になると、メダカのDNAから雌雄を判別する実験や学校の裏の雑木林の植生調査など大学でやるような本格的な実験や観察を行う。「ものを理解するのにはイメージする力が大事。実験や観察を多く体験することで、試験問題でその場面をイメージしたりすることも容易になります」と寶田教諭は話す。