啓明学園中学校
共学校

「つくばScienceEdge2019」英語ポスターセッション第2位を受賞
グローバルな学園生活を通して 「世界を心に入れた人を育てる。」
[ この記事のポイント ]
1.国際性豊かな環境下で異文化を尊重する心を身につける。
2.英語4技能に英語で考える力を加えた実践的な英語教育。
3.論理的な思考力と判断力を育てるための理数教育を展開。
国際生が4割近く在籍する環境
教科連携で幅広い知識を身につける
啓明学園は1940年、創立者三井高維が英国留学よりの帰国にあたり、異文化体験と語学教育の重要性を感じ、国際社会で活躍できる人材の育成をめざして開校したのが始まりである。その教育理念は今も変わらない。
「本校では海外からの帰国生や留学生など国際生が40%近くを占め、その国や地域は40にも及びます。校内では英語、中国語、ドイツ語など多言語が交わされ、生徒たちは異なる生活背景や習慣を持った友人たちと日々、触れ合っています。こうした日常の触れ合いのなかから、異文化を尊重する心が自然に芽生えていくのです」と北原都美子理事長・学園長は話す。国際生は一般生と同じホームルームに属しているため、クラスメートが国際生ということになり、日本にいながらも、生徒たちは国際性豊かな学園生活を送っている。
このような環境を生かし、特色あるグローバル教育が行われている。その中心となるのが中学3年生から必修となる「グローバルスタディーズ」だ。プログラムでは経済発展と貧困、環境破壊など世界の現状を学び、その中から課題を生徒自身が見出し、解決策を模索する。
解決策を検討するためには幅広い知識や論理的な思考力が必要になる。そこで教科連携の指導が行われている。たとえば国語と美術ではアニメ「もののけ姫」を教材に、アニメとしての表現方法、一歩踏み込んで日本の歴史、異界、民俗について学ぶ。教科連携の指導により、生徒はさまざまな事象の背景を理解し、解決する総合力が養われていく。