田園調布学園中等部
女子校

田園調布学園の探究活動の流れ
1を伝えれば、あとは生徒自身で考える
「探求×探究」で知識と高い思考力が開花
[ この記事のポイント ]
1.従来の日本の教育で育成が不十分だったのは「課題発見力」。
2.高1「探究」で伝統の「土曜プログラム」がさらに充実。
3.海外大学へ指定校推薦がスタート。進路の選択肢が広がる。
課題発見・解決を実践する高1の「探究」
田園調布学園では6年間を通じて身につけていきたい力を「学校ルーブリック」として10の項目にまとめている。この一つに「身近なこと、社会の様々な出来事に疑問を持ち、課題を見つけることができる」という項目が掲げられている。実社会に出れば、課題は自分で見つけていかなければならない。複雑かつ高度化する現代において、課題を発見して解決していく力は、ますます重要になってくる。理科担当であり、教務部長の入英樹教諭は「普段の教科学習で知識やスキルは伸ばせるが、課題発見力の育成については、十分と言えない面がある。教育現場では、どうしても私たち教員側から課題を提示する機会が多くなってしまうからです」と語る。
同校の伝統的な活動「土曜プログラム」は、学年ごとに設定したテーマに取り組む「コアプログラム」と約170講座から生徒が好きなものを選択する「マイプログラム」からなっているが、19年度からは高1のコアプログラムのテーマを「探究」に設定。課題発見力を重視した学びが展開されている。