昭和女子大学附属昭和中学校
女子校

「FIRST LEGO League」世界大会に日本代表として中学3年生が出場
生徒の多様な希望の受け皿となり
建学の精神「世の光となろう」を実現
[ この記事のポイント ]
1.失敗に寛容な校風で伸び伸びチャレンジできる女子教育。
2.深化する附属校のメリット。昭和女子大とも進む中高大連携。
3.中2全員がボストン研修、Gコースは高1で10カ月留学も。
視野を広げる「他流試合」積極的に自分の力を試す
20年に創立100周年を迎える昭和女子大学。その附属校として伝統を重ねてきた昭和女子大学附属昭和中学校は、「お嬢様校」のイメージが強く、実際に長く「レールを踏み外さない教育」を行ってきた。しかし今、そのイメージはまったく異なる。「この数年で本校は大きく変わりました。『自分でレールを敷き、自分で考えて道を作る』という方針にシフトし、授業も学校行事も生徒主体に実施する中で、失敗を恐れずに何度でもチャレンジする精神が浸透してきています」と粕谷直彦教頭。自分の力を試す「他流試合」も推奨し、模擬国連やコンテストなど積極的に参加する生徒が増えた。レバノンで行われた世界規模のロボット競技会で1位を獲得した中3の生徒もいる。
また、千葉県が台風の直撃で大きな被害を受けたのは記憶に新しいが、生徒の間で同校の学寮施設がある館山市に何かできないかと自発的に声があがり、高2を中心に「台風募金」を実施。集まった募金とともに、同市にメッセージカードを送った。「本校には『サービスラーニング』というボランティアと課題探究、解決策の提言を融合させた授業があります。そこで培った発想力と実践力が、今回の行動に繋がったのだと思います。心から生徒たちを尊敬できますよ」と粕谷教頭は話す。