暁星中学校
男子校

フランスの高校生との交流行事
多言語教育とキリスト教の精神を軸に
広い視野と深い教養を持つリーダー育成
[ この記事のポイント ]
1.中1からフランス語必修。日、英、仏の多言語教育。
2.表現の基礎である「書く」ことを重視する教育。
3.医学部志望者のためにOBによる本格的な医療体験。
国語、英語、フランス語多言語教育で視野を広げる
暁星はフランスから来日したカトリック・マリア会の宣教師によって1888年に設立された。その歴史的経緯により、現在も中1から中3まで英語と同時にフランス語を必修とする多言語教育を行っている。ほとんどの生徒は週2時間の第2外国語としてフランス語を選択するが、帰国生など英語に長けている生徒は、週6時間の第1外国語としてフランス語を選択することも可能だ。「本校は、宗教と多言語教育を軸に、深い教養と高い倫理観、そして広い視野をもったリーダーを育成することを目標にしています。英語とフランス語を同時に学ぶことで、ものの見方が多角的になり、豊かな国際感覚を身につけることができます」と企画広報部長の髙橋秀彰教諭。皇居の周辺を走ることを日課にしていた同校生徒が、同じ時間に走っていた国際機関の職員と英語で会話し親しくなったこともあるという。
もちろん母国語であり、すべての教科の基礎となる国語教育にも力を入れている。同校では、中学入試から始まり、入学後も通常の授業や定期試験、行事の振り返り、長期休暇の課題など、あらゆるシーンで「書く」ことを重視し、「作文力」を鍛えている。国語科の吉永昌弘教諭は、「中学生のうちは『書き方』よりも『内容』を重視し、自由に書かせています。男子は『型』にはめようとすると上手くいかない場合が多い。苦手意識を持たなければ、書くことに慣れてきて、『思考力』や『プレゼンテーション能力』もおのずと向上します」と話す。