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東京女学館中学校
女子校

英語をツールに国際貢献する力を育成
国際学級は、英語力から交渉力成長の段階へ
積極性が全校のグローバル教育を深化させる
[ この記事のポイント ]
「Language Arts」を取り入れることで、英語を学ぶ素地を作る。
模擬国連を通して、英語力+グローバルな交渉力を育成。
国際学級の積極性と高度な英語力が学校全体に伝播。
「Language Arts」で 英語の成り立ちを理解する
間もなく、創立130周年を迎える東京女学館は、諸外国の人々と対等に交際できる国際性を備えた女性の育成という建学の精神を受け継ぎ、1学年6クラスのうち1クラスが帰国生と一般生の混合編成の国際学級となっている。「入学当初から、質問を投げればすぐに返って来る。英語はもちろん、どの授業もアグレッシブな雰囲気があります」と国際学級主任のクリスタル・ブルネリ教諭。
アメリカの小学校には文学作品の読み方、作文やレポートの書き方、プレゼンテーションのやり方など、母国語を使いこなすための方法を学ぶ「Language Arts」の時間がある。「ところが、日本の小学校にはこれにあたる授業がないということを知り、愕然としました」とブルネリ教諭。そこで、同校では、つくば言語技術研究所が提唱する「言語技術」も取り入れながら、独自の「Language Arts」の授業を展開している。例えば「言語技術」でイギリス人の詩人、エリナー・ファージョンの詩の和訳版を学び、次に同じ詩に原語であたることで、英語と日本語の成り立ちや発想の違いに気づかせ、理解を深めるというものだ。英語を学ぶしっかりとしたベースを作ることで、入学時に英語の素養が無かった生徒も、長文を読んでどこがクライマックスかを理解し、帰国生と遜色ないレベルの英語を使いこなせるようになるという。