奈良学園中学校
共学校

2009年に建てられた新校舎は生徒のプランを基に設計
探究心を刺激する恵まれた環境で
SSHの特色を活かした豊かな学び
[ この記事のポイント ]
JR天王寺駅から校門まで約45分とアクセスもよく、中学では大阪からの通学者が全体の3割(1/4)近くを数える。奈良県屈指の進学校として知られているが、勉強一辺倒ではない。甲子園球場の約3.1倍の豊かな自然環境を存分に活かした取り組みなど、ここでしか体験できないユニークな学びを展開している。
キャンパス全体を“教室”に SSHとして二期目がスタート
自然豊かな矢田丘陵に構えるキャンパスは、12ヘクタールもの広さを誇る。この恵まれた環境を活かし、里山に生えるコナラを利用してのシイタケ栽培、棚田跡を利用しての稲作、里山から引かれた水路でホタルの成育に挑戦するなど、自然を教材にした取り組みを盛んに行っている。こうした活動が評価され、高校では8年前にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された。
その第一期(6年間)を終了し、引き続き昨年度よりSSHとしての第二期目がスタート。第一期との大きな違いは、中学課程にもSSHの学習エッセンスを一部カリキュラムに導入した点。と言っても、難易度の高い課題やテーマを与える訳ではない。高校からの学びの前段階として、環境科学研修や課題研究等を含め、自由な発想で興味を深めていけるよう工夫。知的好奇心を刺激しながら、学びに対するモチベーションを高めていく。