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東京家政大学附属女子中学校
女子校

中1英語のティーム・ティーチング
「競争ではなく共創」がコンセプト
英語の協同学習が育む確かな学力と想像力
[ この記事のポイント ]
協同学習と英語教育が柱の新教育プログラム「躍進i教育」。
全教科型の集中講座、KASEIセミナーを夏休みに実施。
家政らしい他者への「優しさ」を育むビオトープの活動。
「躍進i教育」の英語は みんなで伸ばす協同学習スタイル
東京家政では新教育プログラム「躍進i教育」を進めている。「i」が表すのはインターカルチュラル、インフォメーション、インクルーシブ。「あなたが主役」「競争ではなく共創」をコンセプトに、21世紀型の「未来学力」を育成する。英語教育も「躍進i教育」の柱と位置づけ、日常の授業からティーム・ティーチングを取り入れている。例えば岩川直子教諭が担当する中1の英語の授業。生徒同士がペアを組み、自分がある国の女子中学生に成り切って、他の国の生徒にEメールを出すという設定で、英語で交流する。もちろん、成り切る下準備としてその国の学校生活はどんなふうなのかを調べる。「自分の国をロシアと設定した生徒は、『私の国の中学校は、夏休みが3カ月あるのよ。いいでしょう!』と書いていました」と岩川教諭。パートナーががんばって調べて英語を書いてくれば、自分もがんばろうと思う。間違った英文でも一度は受容して理解するように務め、正しい英文を調べて教え合う。このスタイルの授業で英語嫌いが激減したという。
中2のイングリッシュキャンプ、中3のシンガポール修学旅行は、教室で学んだ英語を試す実践の場だ。多民族国家のシンガポールでは、さらに現地のマレー文化を学ぶ。世界には多様な文化があり、共生していることを体験させ、生徒の視野を広げるきっかけとする。他にも生徒の英語学習への意欲と「世界を知りたい」という欲求を包括するカナダホームステイプログラムやオーストラリア体験入学が、希望者を対象に用意されている。