京都女子中学校
女子校

東山七条。通称“女坂”を上った先に広がるキャンパス
伝統の女子教育にICTが融合
自らの能力にアプローチする深い学び
[ この記事のポイント ]
創立109年を迎えた、京都を代表する女子校。「豊かな心と高い教養を備えた人間育成」を教育目標に掲げ、「自立」「共生」「感謝」の3つを柱とした、建学の精神に基づく教育を忠実に実践。仏教精神に基づく伝統の情操教育に加え、多様性と先進性を取り入れた深い学びで、個々の可能性を開花させている。
豊かな心を涵養する情操教育 相互理解を促すグループワーク
京都府下屈指の歴史を誇る、女子教育のパイオニア的存在。「学力はもちろん、人間力の向上を図るための教育を行っています。他者を思いやる心、競争ではなく協働して生きる楽しさを学び、人間的な成長を促したい」と丸山教頭。仏教をバックボーンにした伝統の情操教育を通して豊かな心を育むと同時に、多様な取り組みにより高い教養の習得を目指す。
校内はICT環境を整備し、タブレットやプロジェクターを授業で有効活用。また、キャスター付きの机を導入し、講義形式からグループワークへの切り替えがスムーズに行える教室も用意している。「深いコミュニケーションが図れる機会を数多く提供することで、物事の中身や本質についてしっかり考える時間が持てます。自己と他者の相互理解を深めることこそが、アクティブラーニングの真の目的だと考えています」。自らの主義・主張を一方通行的に貫くのではなく、相手を認め多様な意見に耳を傾けることで考えは一段と深まる。その結果として、思考力やプレゼン力、課題解決力が磨かれていく。