山脇学園中学校
女子校

「サイエンティストの時間」では研究手法を身につける
「探究サイエンス入試」で芽生えた力は
サイエンスアイランドでの研究で飛躍
[ この記事のポイント ]
1.来年度から得意科目選択型の「探究サイエンス入試」を導入。
2.サイエンスアイランドで理系スペシャリストの志と資質を培う。
3.リベラルアーツアイランドで科学に倫理的な思考をプラスする。
伸びる資質を発掘する「探究サイエンス入試」
19年度入試で得意科目選択型の「国・算1科入試」を新設し、人気を博した山脇学園。来年度は「探究サイエンス入試」を新たに導入する。同校では8年余にわたり科学的探究エリア〝サイエンスアイランド(SI)〟で「科学を通して社会に貢献する志を育てる」を目標に、科学への志と技術を育むための様々な教育を行ってきた。同入試導入の背景には、好奇心や探究心を持って未知の世界へ臨み、課題を見つけ出そうとする生徒に同校の恵まれた環境を活用してほしいとの思いがある。試験内容は理科の基礎知識を問う学科試験と課題研究。課題研究のわかりやすい例題を理科、探究・校外プロジェクト主任の大島悠希教諭に挙げてもらうと、「脈拍数をその場で測り、その脈拍数を上げるにはどうすればいいか、という問題。根拠のある仮説に基づいた実験の組み立てと実施、情報の収集と分析、考察の表現などを見ていく。例題で言えば、脈拍数を1回計測して終わりではなく、3回の計測で得た平均値を取るなど一歩踏み込んだ検証ができた生徒は評価したい」と語る。6年間を通じて行う独自の豊富なサイエンスプログラムは、同入試に挑戦する〝理科が大好き〟という生徒の好奇心・探究心を満足させ、将来の進路の方向性や選択肢の拡大に大きく貢献する。