日本女子大学附属中学校
女子校

学習発表会における英語劇
天体観測もできる〝森の中の学校〟
生徒達は豊かな感性と深い思考力を育む
[ この記事のポイント ]
1.英語の楽しさを実感できる授業で「英語嫌い」をつくらない。
2.論理的表現力を伴った「通じる英語」をじっくりと育成する。
3.国際理解教育で他国を知り、グローバルな視点を身につける。
中1で英語を話す楽しさを知り中2以降の英語学習にも前向きに
キャンパス内にある西生田成瀬記念講堂を舞台に、3月に行われる学習発表会は中1生の恒例行事である。体育の授業で取り組んできた創作ダンス、国語の授業で研さんを積んだディベートなど、日頃の学習成果を発表する場だが、中でも盛り上がりを見せるプログラムが英語劇だ。各クラスから1、2チームが出演して一つの劇をつくり上げる。
同校の英語科では、週に二度、クラスを半数に分けた分割授業を実施。中1では生徒全員が英語劇に取り組む。「通常授業で検定教科書にあるような基礎知識を押さえ、分割授業ではそれを活用して十分に表現できるようになることをめざす。これが本校の英語教育のスタイル」と、英語科の本木綾子教諭。「特に英語学習の入門期である中1では、英語を嫌いにさせないことを意識しています。英語劇を通じて、英語を使うことの楽しさや達成感を感じてもらいたい」と語る。実際、学習発表会では、生徒は英語のセリフを流ちょうに話しながらステージを伸び伸びと飛び回り、客席の生徒も楽しそうに仲間の演技を見守る。こうしたインタラクティブな活動によって、生徒はおのずと英語への興味をつのらせるのだ。