多摩大学附属聖ヶ丘中学校
共学校

身近な戦争を知ろう
オリジナルの学び『A知探Qの夏』で
より質の高いレベルの探究心を養う
[ この記事のポイント ]
1.2018年度からスタートした夏講習『A知探Qの夏』。
2.1学年120名の少人数教育だから可能な体験的教育。
3.教員と保護者、保護者同士の語り場、『聖塾』を開設。
専門家や地域の協力を得て教員も熱くなる『A知探Qの夏』
多摩大学附属聖ヶ丘では、昨年度夏から『A知探Qの夏(えいちたんきゅうのなつ)』がスタート。A知のAはアンサーの「A」。探QのQは、クエスチョンの「Q」で、「叡知探究」とかけている。全教員がそれぞれの専門性を生かし、国語、数学、理科、社会、英語、音楽、体育の7教科で4日間を1タームとした28講座を設定するオリジナルの探究型学習プログラムだ。例えば理科で設定されたのは『ブルーベリーの未来』。農家の高齢化による労働力不足で収穫されないで廃棄される多摩地域の農業の実態などを学び、校内でブルーベリーの栽培を体験。その後、実際に農家でブルーベリーの収穫を手伝い、利用法について研究するというもの。八王子市の農家の協力を得て、多摩大学との中高大接続アクティブ・ラーニングの一環として行われた。「対象は高3を除く全学年。それぞれ学ぶことが大きかったようで、好評でした」と石飛一吉教頭。他にも国語科の『歌舞伎を見に行こう』、数学科の『和算探訪』。社会の『身近な戦争を知ろう〜多摩弾薬庫・登戸研究所を学ぶ〜』などタイトルだけでも興味深い講座が並ぶ。中学1年〜高校2年を対象にした『国際貢献〜誰かの為に役立つことを考える〜』は、3月に予定されているカンボジアでのボランティア活動のための勉強会で、32名が参加した。同校では中3の11月に4千字の卒業論文を提出するが、『A知探Q』は、その種まきの意味もあるという。