鷗友学園女子中学校
女子校

アイビーリーグの名門・イェール大学のキャンパスで大学生に積極的にインタビューする生徒たち
対話と相互理解の精神を国際レベルへ
〝議論の鷗友〟の英語教育に込めた思い
[ この記事のポイント ]
1.対話のためのツールとして、徹底した実践英語力を育成。
2.海外一流大学・スクールでのディスカッション。
3.クリティカルシンキングを養う独自の選定に基づいた教科書。
挑戦あるところに成長ありハイレベルな海外プログラム
議論。それは鷗友を特徴づける最大の魅力だ。自己主張の戦いに終始するのではなく、互いの思考を共有・深化させ、新たな価値を創造すること︱︱それが鷗友の教育使命であり、各科の学びの源流にある。
英語科でも、対話する力を身につけることを目標に、日々の授業を展開。その成果を試す機会として、学校では様々なプログラムを用意している。中でも『イェール大学研修』はディスカッションがメインのプログラムだ。学内選考を通過した高1・高2が夏休みの11日間、現地の大学生とセッションを重ねる。初日は緊張で固まりがちだった生徒も次第に積極性を得て、4日目ともなれば、キャンパス内で道ゆく人々にインタビューを行うこともできる。『チョート校サマースクール』のレベルは最も高い。ケネディ大統領も卒業した米国有数の名門校が開くサマースクールには、世界各国から優秀な生徒が集結。化学や海洋学、ボランティアなど様々なコースの中から一つを選択し、フィールドワークやディスカッション等を通して仲間と共に学び合う。その難易度の高さから申し込みにはTOEFLスコア60以上の取得を条件としているが、それでも数名の募集枠に対し30名以上が集まる人気ぶり。鷗友生の英語力と意識の高さが伺える。
いずれもハイレベルなプログラムだからこそ、失敗や苦労も多い。しかし「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと」と関谷哲雄教諭。「それを乗り越える過程にこそ価値がある。生徒の挑戦心を支えるため、事前・事後学習も手厚く行なっています」。広い世界を目の当たりにし帰国した生徒たちは、研修前とは一様に目の輝きが違う。現地大学生との出会いを機にこれまで内に秘めていた夢を公言し、その目標を見事果たした生徒など、大きな内的変化を遂げる生徒も少なくない。