成城中学校
男子校

伝統行事の1つである臨海学校。高2補助員が中1のロールモデルとなる
「男子は化ける」、その可能性を信じて
中高完全一貫教育で伸び伸び育てる
[ この記事のポイント ]
1.開校以来の伝統である人間教育、リーダー教育を受け継ぐ。
2.グローバル教育が功を奏し、海外に進学する生徒も。
3.6年間で男子を伸ばすため今年度から完全中高一貫校へ。
開校以来の「人間教育」を受け継ぎ次世代のリーダーを育成する
成城は今年、創立134年目を迎えた。創立当初の校名は「文武講習館」。だが、翌年には「成城学校」と改称している。「創立者である日高藤吉郎をはじめその賛同者たちは、国のリーダーを育てるのだと燃えていたそうです。そんな中で彼らは『哲夫成城』という言葉に出会ったのです」と栗原卯田子校長。『哲夫』とは知徳の優れた男子のことで、『成城』は国を成すという意味。また、校章の『三光星』は、「知」(知識)、「仁」(道徳)、「勇」(体育)を表し、体育を全国に先駆けて教科として採用したのが同校である。栗原校長が改めて同校のルーツをたどってみたところ、「本校の根幹は創立時から変わらない」ということが再確認できた。「本校のリーダー教育は自国民にとどまらず、清国から留学生の受け入れも行っていました。彼らは帰国後、各界で活躍しました。現在の本校も次世代のリーダーシップの育成を掲げ、グローバル教育にも力を入れています」と栗原校長は話す。
実際、中1の夏休みに実施する臨海学校に、高2の生徒が補助員として中1のお手本となったり、早稲田大学などに通う卒業生がチューターとなって高3の受験勉強の面倒を見てくれたりと、ロールモデルになる先輩が多いのは、リーダー教育の成果の一つだろう。