芝浦工業大学附属中学校
共学校

技術科と美術科がコラボした授業
STEAM教育で創造性豊かな
世界に技術革新を巻き起こす人材を育成
[ この記事のポイント ]
1.科学、技術、工学、芸術、数学を総合的に学ぶSTEAM教育。
2.芝浦工業大学や企業の協力でハイレベルな体験授業を実施。
3.芝浦らしい成果が続々。ファクトリーで新たなチャレンジも。
教科の枠にとらわれない「STEAM教育」の芝浦
芝浦工業大学附属中学高等学校では、すべての学年で「STEAM教育」を実施している。「STEAM」とは、サイエンス(科学)、テクノロジー(技術)、エンジニアリング(工学)、アート(芸術)、マセマティクス(数学)の頭文字を取ったもの。この5つの力を総合的に学ぶことにより、次世代情報化社会において創造的な人材を育成する教育論が、今、世界で注目されているのだ。
同校がこれを授業に落としこんだ事例として、「技術科(テクノロジー)」と「美術科(アート)」がコラボした授業を紹介しよう。まず、「技術」の時間にノコギリで木材パーツを作り、次に「美術」の時間でそれらを磨き、色を塗り、グループのパーツを組み合わせてテーマに合った『何か』を表現する。「『技術』では道具や技を使って正確にめざす形を作ることを学び、『美術』では、素材を使ってイメージやアイデアを表現する方法を学びます。『技術』の授業に、後で『美術』で使うという目的意識が生まれますし生徒もこうした授業を受けることで、世の中は様々な学問が融合して成立しているということを、肌で感じるようになります」と美術科の山岡佳代教諭は話す。