青稜中学校
共学校

小学校で学習した基礎学力の定着を問う入試
偏差値偏重より、多様性を尊重する教育を行う
[ この記事のポイント ]
1.基礎学力を問うオーソドックスな設問。
2.専属スタッフ常駐のSラボで学ぶ習慣を身につける。
3.他者を認め尊重し、社会に貢献できる能力を培う。
時には時事問題も出題 情報処理能力も問われる
小学校6年間で学んできたことが身についているか――基礎学力の充実度を問うのが青稜中学の入試問題である。
理科の問題は「さおばかり」で重さを測る問題が出題されている。「さおばかり」がどのようなものかを知らなくても、設問を読めばすでに学習している「てこ」の原理と同じであることが分かり、問題を解ける。実験結果の表から重さ等を解答させる設問では規則性を読み取る情報処理能力が問われる。正解を得られなかった生徒のなかには問題を読み誤るというケアレスミスをおかしている者が見られた。きちんと問題を読む国語力も必要といえるだろう。
すべてにわたり、オーソドックスな設問で小学校での学習をきちんと理解していれば解ける出題がされている。理科の問題では近年、話題になっている異常気象を扱った設問もあった。このように時には時事的な問題が出題されることもある。これは身近なできごとに興味や関心を持てば多くのことが学べるとの示唆でもある。