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桐蔭学園中等教育学校
共学校

【桐蔭学園中等教育学校 校長 岡田 直哉】
桐蔭学園中学校・高等学校を経て中央大学文学部に入学。
卒業後、桐蔭学園中学校に国語科教諭として赴任し、情熱あふれる授業を展開。
学年主任、一貫教育推進部長を経て、2017年に第4代の校長に就任。
グローバル教育と数理教育を支える
多様性と協働性を重んじる学校環境
[ この記事のポイント ]
1.2019年度からの男女共学化で学びがさらに充実。
2.教育3本柱を基盤とするグローバル教育と数理教育を展開。
3.持ち味を生かせる入試制度で入学後の活躍をうながす。
次の50年を見据え桐蔭学園がパワーアップ
私は中学・高校時代、桐蔭学園に学びました。自分の人格を形成し、成長させてくれたこの学園の教育に寄与したいという思いから、母校の教員になりました。ですから、生徒は私の後輩でもあります。私自身、彼らと同じ年頃に桐蔭学園で6年間を過ごし、本校の良いところや持ち味を十分に理解していますし、生徒であり後輩でもある彼らにそれを伝えていきたい。さらには当時の私以上に、生徒には「桐蔭学園に来てよかった」「この学園での学校生活が楽しい」と思ってもらいたい。それを叶えるために、「自分が今の桐蔭生だったら、こんな先生に教わったり、こんな風に学んでみたい」という思いをもとにこれまでやって来ました。
そして今、10代の頃の私が「こんな学校になったら、もっと楽しいであろう」と思っていた桐蔭学園になっているという確かな手応えを感じています。そのきっかけの一つとなったのが、2015年度から本格導入されたアクティブラーニング型授業(以下、AL型授業)。知識をインプットし、「自分はどう考えるか」をアウトプットするといったように、生徒が能動的に学ぶ姿勢は学業面以外でも大いに発揮されています。もちろん、思考力や判断力、表現力が問われるようになる2020年度からの大学入試にも十分に対応できます。
AL型授業導入は、2014年度の本学園創立50周年を機に行われた教育改革の一環です。次の50年を見据え、本校の教育で第一に取り組むべきだと考えたのは、多様性と協働性の育成。これを具現化するために始まりました。これまでは男子部、女子部のそれぞれでAL型授業を展開し、大きな効果を上げています。
しかし、当然のことながら、実社会では男女が協働していかなければならない。であれば、本校も共学化することで、多様性と協働性の資質をしっかりと育めるのではないか。そのように考え、2019年度からは男女共学校として新たな一歩を踏み出すことにしたのです。