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帝塚山学院泉ヶ丘中学校
共学校

年間30回以上行う中学1年生の理科実験授業
質の高い指導体制がアドバンテージ
未来を生き抜く「力」の教育を推進
[ この記事のポイント ]
昨年度の国公立合格者は83人。次年度以降、毎年100人の合格者を目標に掲げる南大阪エリア指折りの進学校。伝統である全人教育を引き継ぎながら、独自のユニークな取り組み、キャリア教育を軸に個々の学力伸長を図っている。教員が授業の質向上に強くこだわり、さらなるレベルアップを目指す。
建学の精神『力の教育』で大学進学に留まらない教育を実践
大正6年、初代学長の庄野貞一が提唱した建学の精神『力の教育』とは、「意志の力、情の力、知の力、躯幹(くかん)の力」を身に付ける全人教育を指している。それをベースに自ら探求する心を育む「自学主義」を教育理念に掲げ、総合的な「生きる力」の養成に努めている。
同校OBでもある井元副校長は「昔から生徒と教員の距離が近く、本当にアットホームな学校です。生徒一人ひとりとしっかり向きあう教員の存在が、生徒に力を与える。これは、私が在学していた頃とまったく変わっていません」と話す。この言葉に、校風や文化が映し出されている。また、江口校長は「学力だけでなく、人間力を高める学校教育を行っていきたいと考えています。伝統を大切に守りながら、これからの時代に必要とされる力を身に付けられる、新たな取り組みにも積極的に着手していきます」と意気込みを語る。代々受け継がれてきた良き伝統と、未来志向のイノベーションを両立させた新たな挑戦が始まろうとしている。