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三田学園中学校
共学校

約16万平方メートルの自然豊かなキャンパスと歴史ある建造物。広大なグラウンドは、種目別の人工芝が使用されている
伝統の全人教育+最新鋭の学習環境
次代で必要とされる人づくりを実践
[ この記事のポイント ]
明治45年、英国・イートン校を模範に創設。「質実剛健・親愛包容」の建学の精神の下、16万平方メートルにも及ぶ自然豊かな教育環境と文武両道の全人教育を実践する伝統校だ。2020年度からの大学入試改革を見据えた習熟度に基づく独自の中高一貫コース制を敷き、個々の特性に合わせた丁寧な指導で伸びやかに成長させている。
個々の力を最大限に伸ばすコース設計 大学入試改革を見据えた新しい取り組みも
「豊かな心を持って、生涯を力強く生きていける生徒を育てる」を教育目標に掲げた「全人教育」を実践しつつ、常に先進的な取り組みを続ける進学校だ。
コース制度においては、個々の可能性を最大限に引き伸ばしていくため、習熟度によるコース編成となっている。早期より高い学力を育成する「スーパーアドバンス」、基礎学力の定着及びそれらを計画的に伸長させる「アドバンス」を設定。各コースは、特性や成長に合わせた指導体制を構築している。また、学力が伸びた生徒は、コース変更を可能にするため、各コースの授業時間・進度は同じ。「すぐに結果を出せる生徒もいれば、あるタイミングで急に伸びる生徒もいます。コースを固定せず、ステップアップできる仕組みとしているのは、こうした理由からです。生徒自身の力を信じて、様々なチャレンジの機会を用意しています」とは松井校長談。
また、全教室への電子黒板設置をはじめとしたICT教育の整備も着々と進めており、今年度から全生徒にタブレットを配布。先生と生徒、生徒同士といったインタラクティブな学習環境を創造すると同時に、学びの可能性や幅が一気に広がった。その中で新しい試みとして、京都大学iCeMSとコラボしての公開授業「iCeMS Caravan(アイセムス・キャラバン)」を実施。高2が本プログラムを行うメイン会場とネットワークで結ばれたサテライト会場から、多数の中3生がタブレットを通して参加した。モニター越しに研究テーマの理解、各種情報のインプット、アイデア創造から発表まで、アクティブラーニング形式で行われ、途中にはグループワークでのとりまとめを研究者に質疑応答するシーンも。「自ら考えることの重要性」に触れられる“21世紀型教育のプログラム“として、以降もICTを駆使した様々な企画を打ち出していくという。
このような時代にマッチした教育環境の実現に向け、教員による企画部を組織化。海外への修学旅行・語学研修の拡大、課題発見能力・課題解決能力に対する取り組み方等を含め、学校行事や授業のあり様についても検討を重ねていく。