関西大学中等部
共学校

充実した設備を誇る関西大学高槻ミューズキャンパス
「高い人間力」を備えた人材を育成
[ この記事のポイント ]
冒頭、田尻校長に「どのような教育を行っていきたいか?」と質問をぶつけてみた。返ってきた答えは「自主自立、つまり動かされるのではなく、しっかり自分で考えて判断し、行動し、振り返って改善していく。そういった流れを植え付けていきたい」。早速、その教育方針を紹介していこう。
“考動力”を定着させる 実社会の要求に応える人間教育
開口一番、「本校の一番の強みは“考える力”を伸ばす教育です」という田尻校長。取り組みとして「考える科」といったプロジェクト課目を設定しているが、決して型に嵌めて教え込む訳ではない。「普段の授業でも、先生が良い発問や良い指示をすれば、子供たちは自分たちで考えるようになります。そこで様々な気付きが生まれ、“僕はこう”“私ならこう”“そんな考え方もあるんだ”と、自然発生的に教室全体で考えの共有が始まります。これこそが、アクティブラーニング本来の姿ではないでしょうか。話し合いなさいと言わなくても、子供たちの間で話し合いが始まるのが良い授業だと思います」。
では、なぜ“考える力”なのか?「実社会では、行動力やチャレンジ精神、熱意が求められます。好きな事柄、興味・関心が多いほど、こういう気持ちは出やすいものです。また、人と関わりながら何かする時には自分の意見や立場を論理的に、そして相手に配慮を持って伝えるコミュニケーション力が求められます。これらのベースになるのが“考える力”です」と田尻校長。続けて「6年間で“好きな事柄に夢中になれる”“人を思いやって話す”、この2つの体験をたくさん積ませてやりたい」と自身の教育ビジョンを示す。