東邦大学付属東邦中学校
共学校

「ブラック・ジャックセミナー」では外科手術を体験できる
宇宙飛行士も輩出する多彩な生徒が集う
3つの入試から始まるリベラルアーツ型教育
[ この記事のポイント ]
1. 3つの入試スタイルで多彩な生徒を受け入れる。
2. 広範な教養を基盤に「プロセス重視」のカリキュラムを提供。
3. 志を尊重。多様な進路に対応するリベラルアーツ型教育。
思考力、分析力、自己表現力が 問われる東邦型入試
推薦、一般、高校帰国子女入試の3つを実施し、多様な生徒を受け入れる東邦。同校の入試は、選択型問題形式が特徴だ。広報部長の上野唯一教諭は〝考える力〟の重視を理由に挙げ、「考える力があれば、書く力は入学後、十分伸ばせる」と語る。選択問題は簡単と誤解されがちだが、自分の言葉で記述した方が容易なこともある。知識そのものを問うのではなく、提示された資料を分析し、それらと自分の知識を総合して答えを導き出す力が問われる。「入試は本校の最初の授業」と上野教諭が語るように、生徒の思考力、分析力、自己表現力を大切にする思いが入試問題にも込められる。
同校を第一志望校として推薦入試で入学した2人の2年生に話を聞いた。生徒の自主性が重視され、勉強も部活動ものびのびと自由に取り組めるのが何よりの魅力と語る正藤さん。「何事も自分で考え行動するのが基本です。将来は医師をめざしていますが、医学部の先輩などの話を直接聞く機会もあり、6年間を通じた勉強の進め方や目標レベルなどの指針になります。自分のやりたいことをめざす、あるいは見つけるには最高の学校です」。同じく医師をめざす落合さんは、父の母校であり、兄姉が在籍する東邦一家。「先生方は、最後はちゃんと勉強に通じる話を面白い雑談のような形でかみ砕いて教えてくれます。勉強が楽しくなりました。もちろん成績が下がった時にも相談に乗ってもらえます。開放的な雰囲気で気負わず学校生活を過ごせる校風です」と同校の魅力を語った。