多摩大学附属聖ヶ丘中学校
共学校

優秀卒業論文に選ばれた生徒はみんなの前で発表する
一郎先生の校長室は、生徒の訪問大歓迎
生徒の積極性を育む機会をちりばめた学校
[ この記事のポイント ]
1. 卒業論文作成で思考力・判断力・表現力を育てる。
2. 国内外で様々な実践英語学習の機会を設けている。
3. 主体性・協働性を育む部活動や学校行事を重視する。
テーマを決め情報を収集・分析 毎年ユニークな卒論が生まれる
思考力・判断力・表現力を育む試みのひとつが中学3年時に取り組む4000字の卒業論文だ。
「生徒たちは、中2の終わりころから世の中で起きている森羅万象への問題意識を醸成し、中3の4月に指導教員を決め、11月の提出をめざして長期に及ぶ論文作成がスタートします。テーマを決定し、情報を集めて分析、検証を踏まえ、自らの意見を主張する力を育む取り組みになっています」と五十嵐一郎校長は語る。
平成29年度の最優秀論文に選出された卒業論文は『初期のプリンセスと現代のプリンセスから探る男女の変容』と題した卒論。1937年から2017年のディズニー映画に登場するプリンセス像を比較検討し、各時代に要求された女性の生き方を分析。「現代に生きる自分がひとりの女性としていかに生きていくべきか」を考察している。
「ユニークな着眼点と筆者自身が今後の生き方にまで言及している点に感銘を受けた」と最優秀論文に選出した理由を五十嵐校長は語る。他にも『非正規から考える日本型雇用と労働環境』、『トイレから見えてくる日本人の価値観』といった個性的なテーマで卒論に取り組んでいる。