玉川学園
共学校

世界中から集まるIB教員がほぼ全ての教科を英語で展開することで玉川学園にいながら海外留学しているような環境で教育を受けられる
国際色豊かな環境と世界標準の教育
高い英語力を育成する2つの教育ルート
[ この記事のポイント ]
1. 世界標準のIB教育を通じ、国際社会で活躍する人材を育成。
2. 日本&海外へ! IB教育で広がる大学進学の選択肢。
3. 国際的な私立学校連盟(ラウンドスクエア)の国際会議に参加。
知識をどのように使うか 自ら思考する人物を育成
玉川学園では、創立以来追究してきた全人教育を国際レベルで具現化する「国際バカロレア(IB)クラス」を2007年より設け、一般クラスとは異なる入試・カリキュラムを取り入れている。国際バカロレア(以後IB)とは、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムで、その課程を修了し、IB統一試験に合格することで、世界100カ国以上、2万校以上の大学で入学資格や受験資格として認められる。また玉川学園のIBプログラムは、日本の高等学校卒業資格も得られる数少ないIB校であるため、大学進学の選択肢は日本と海外の双方に広がる。
「知識の習得のみならず、その知識が世界で起きている実際の問題のどんなことに繋がっているのかを考える。さらに得た知識をどのように使うかを自ら思考できる人間の育成が目標」とIBディプロマコーディネーターのオリバー・ファーニバル教諭。IBクラスでの授業言語は、国語・音楽・体育を除く全科目が英語となるが、中学入試では英語か日本語のいずれかを選択できる。「試験では、英語力以上に〝考える力〟を重視する」とファーニバル教諭。英語力自体は入学後の様々なサポートや教員の個別指導でレベルアップは可能だ。入学時英語が苦手な生徒も、英語での授業に問題なく取り組んでいるという。
カリキュラムは、複数の教科領域で国際的な視野を養うMYP(Middle Years Programme)〈11〜16歳〉、6つの学問分野とそれをつなぐ「知識の理論」を中心に構成されるDP(Diploma Programme)〈高等学校最終2学年〉がある。「知識の理論」の授業では、教科の枠を超えて、一つの事象について様々な視点で考え、批判的思考力を養う。また知識とは何か、どう獲得するのかを軸に、疑問や課題を提起。自ら問題を設定しながら最終的には知識の活用に至る一連の思考方も培っていく。
その上で、9カ月かけて「課題論文」に取り組む。物の価値を決めるものは何かを探った『世界で一番高い写真』、GHQの与えた影響等を調査・分析した『日本の小学校給食の変遷』など任意の研究テーマを英文であれば4千語で提出。まさにIBクラスの学びの集大成となっている。