桜丘中学校
共学校

オールイングリッシュの授業の様子
実社会と学問をつなげるCLクラス
10週間のセブ英語研修で視野は世界へ
[ この記事のポイント ]
1. 特別英語教育でCLクラス1期生は英検2級取得率100%。
2. 英語力と新たな価値観を獲得する全員参加のセブ英語研修。
3. 「グローバルイシューズ」で未来を生き抜く力をやしなう。
マンツーマンレッスンも導入 CLクラス独自のセブ英語研修
2015年度、桜丘では高校課程にCLクラス(Creative Leaders Class)を新設した。英語力、創造性、リーダーシップの3つを磨き、グローバル社会で活躍できる素養を身につけることを目的としたクラスだ。今春、1期生が卒業を迎えたが、国際・グローバル系学部や外国語学部を中心に難関大学進学者を輩出しており、同校の取り組みの成果が着実に出ている。
CLクラスでは、オールイングリッシュによる英語の授業を導入したり、NET(Native English Teachers)がクラスの副担任を務めたりと、日頃から自然と英語でのコミュニケーション力を身につけられる。1期生の場合、高校入学時はほとんどの生徒が英検3級レベルだったが、高2の後半には全員が英検2級以上のレベルに到達した。
飛躍的な伸びを支えるうえで特筆すべきはフィリピン・セブ島での英語研修だ。高2生全員を対象としており、10月から12月にかけての10週間にわたって行われる。ウィークデーは毎日2時間のグループレッスンに加え、6時間のマンツーマンレッスンを展開。個々のスキルに応じてウィークポイントを確実に克服できる。英語副科長・湯川佳成江教諭は「帰国後の英語運用能力試験の際、『英語がクリアに聞こえた』『英文がすらすらと読めた』など英語力が変化したことを生徒自身が実感していた。もっと勉強して英語力を伸ばしたいという気持ちに溢れています」と、この研修の効果を語る。
現地では地元大学生との交流や自然体験などアクティビティも豊富。国際ボランティア団体の協力を得て貧困層の家庭を訪問する機会もある。裕福でなくても、夢を持って前向きに生きる子どもたちの姿に生徒は自分のあり方を問い直し、帰国後、見違えるように学業に取り組み始めている。「英語力に自信が持てるようになり、知らなかった世界に触れたことで、留学や海外で働きたいと言うようになった生徒もいる。未来のリーダーが生まれる手ごたえを感じています」と、湯川教諭。
CLクラス以外の生徒が参加できる海外交流プログラムもある。中3生・高1生向けのセブ英語研修、高1・2生向けのアメリカやオーストラリアでの姉妹校留学など多様なラインナップが用意されている。