大宮開成中学校
共学校

オンライン英会話の様子
オンライン英会話で「発信力」を鍛え
英語4技能の総合力の向上をめざす
[ この記事のポイント ]
1. ネット回線を通じたマンツーマンのオンライン英会話を開始。
2. 英語外部試験「TEAP」対策で有名私大の合格率アップ。
3. 「開成文化週間」に表彰制を導入して相互に刺激を。
他人の目や失敗を気にせず話せる マンツーマンのネット英会話
21世紀の国際社会で活躍する人材の育成を目指し、「揺るぎない学力」と「強靱な発信力」の向上に取り組む大宮開成。その多彩なプログラムの一貫として昨年10月に始まったのが、中2を対象とした「オンライン英会話」だ。生徒はタブレット端末を使い、フィリピン・セブ島にいる講師とマンツーマンで1回25分間の英会話レッスンを行う。
「本校の中高一貫部では週1回、ネイティブ教員による英会話授業を行ってきました。しかし教員1名が生徒約30名が対応するスタイルでは、それぞれの生徒に与えられる『会話』の時間は限られます。これでは、個々の発信力を伸ばすには限界があると感じていました」と松崎慶喜教頭は語る。
そうした中、ある英語科教員が「自分の始めたオンライン英会話が役立つのでは」と発案。ネット回線を通じて講師とマンツーマンで会話をする形式では、周囲の反応を気にしたり失敗を恐れることなく、自分のペースで学習が進められる。「これまでの授業では寡黙だった男子生徒が、しっかりした発音で積極的に会話をしている姿が見られたのは、嬉しい驚きでした」と松崎教頭。