山脇学園中学校
女子校

土壌菌類の単離培養操作
SI・LI・EIの各アイランドが育む
倫理観に裏づけられた探究力と英語力
[ この記事のポイント ]
1. 大学レベルの高度な研究が行われるサイエンスアイランド。
2. 複雑な社会課題について考えるリベラルアーツアイランド。
3. 英語で伝えるための学習を行うイングリッシュアイランド。
山脇独自のアイランド教育で 高い「志」を養成する
山脇学園がめざすのは、「志」を育てる教育だ。生徒一人ひとりの「やりたいこと」を大切にし、「何をめざして」「どんな大学・どんな学部に行けばよいか」を見つけるための指導を重視している。そのために用意しているのが、「サイエンスアイランド(SI)」「リベラルアーツアイランド(LI)」「イングリッシュアイランド(EI)」といった専門施設を有する3つのアイランドだ。
サイエンスアイランド(SI)は、自然科学を通して課題を見つけ、結論を導き出す力を養うための専用エリア。色々な機材が揃う大学レベルの研究室で、日々、生徒たちを中心とする科学研究が実践されている。中1、中2で取り組むのが、考察を重視する「サイエンティストの時間」。五感を使いながらブラックボックスの中身を推測する課題などに挑戦し、観察力、思考力を磨いていく。この体験型学習を通して様々な科学リテラシーを身につけたあとは、希望制の「科学研究チャレンジプログラム」にトライ。昨年は43名が、中3の1年間、研究に取り組んだ。マングローブの胎生種子の栽培実験を行ってきた研究チームが「日本マングローブ学会大会」で口頭発表を行ったり、西表島の生態系を調査するロボットを開発するチームが国際的な科学組織IEEEのソウルでの発表会に招待されたりと着実に活躍の場を拡げている。「こうした活動は、生徒の意義を飛躍させる」と理学博士の佐伯知明教諭。目を輝かせて理系大学へ進む生徒や、「やりたい研究がある大学に進学したい」と国公立大学をめざす生徒が増加している。