富士見中学校
女子校

模擬国連で、ブラジル代表として活躍した生徒たち
毎日の学校生活がまさにグローバル体験
自らチャレンジする力を育成する
[ この記事のポイント ]
1. 校内で多文化交流や模擬国連、進化するグローバル教育。
2. 生徒が自分の人生をつくりあげていく力を養う探究学習。
3. ボランティアをきっかけに、次のステップに進む生徒も。
毎日グローバル体験を目標に トライする機会をつくる
平成32年の創立80周年に向けた記念事業として校舎の建替えを進めている富士見中学高等学校。7月の図書館棟の完成で、すべての工事が終了する。「新しい校舎に新しい教育を、ということで本校では、グローバル教育と探究学習に力を入れています」と板倉清校長は話す。
同校では希望者を対象に、高1夏、20日間のアメリカ・オーストラリア海外研修旅行をはじめ、ニュージーランドタームステイ&1年留学、台湾教育旅行を実施しているが、ここ数年、校内でも英語を使い、多文化交流できる機会を積極的に設けるようになった。例えば、同校は校外の模擬国連大会や即興型英語ディベート大会に出場し成果をあげていて、その楽しさを校内でも、という声があがり、平成30年2月、初めて中2〜高2を対象に初心者向けの校内模擬国連大会を実施した。これまで校外の大会に参加できなかった生徒も参加し、裾野が広がったという。
「ただ、会って話すだけではなく、何らかのミッションがある交流をさせたいと思っています」と板倉校長。例えば昨年9月、インディアナウエスタン大学で「リーダーとしての数学教師」を研究しているフリーマイヤー博士がOGの縁で来日、富士見で「リーダーシップ論」のワークショップを開講した。これに中3生10名を含む35名の生徒が参加し、活発な意見が交わされた。他にも近隣大学の中国人留学生から人生のターニングポイントをヒアリングし、それをグループでドラマ化するというイベント、「スペイン文化を学ぼう」ワークショップ、台湾、ニュージーランドの姉妹校との交流など盛りだくさん。これらの様子は、同校が発行する『多文化交流通信』で、すべての生徒に共有される。