瀧野川女子学園中学校
女子校

デジタルとアナログのいいとこ取り
ICTが劇的に授業と学校生活を変えた
「学校が楽しい」生徒が急増
[ この記事のポイント ]
1. iPad Proがノート、Apple Pencilが鉛筆のICT教育。
2. 「思考過程」をシェアするライブ感あふれる授業。
3. 先取り授業で空いた時間は大学レベルのリベラルアーツを導入。
使い勝手のよいiPad Proは もはや無くてはならないツール
瀧野川女子学園では、全生徒、全教員がiPad ProとApple Pencilを持っている。「A4サイズのiPad Proに切り替えてから劇的に使いやすくなり、なめらかなタッチでストレスなく画面に直接書き込むことができるApple Pencilとともに、授業になくてはならいない道具になりました。書くことが多い英語、国語、数学の授業でも、ノートと鉛筆のように、ごく自然に使われています」と山口龍介・副校長。東京工業大学大学院博士課程でロボット創造学と経営を学び、瀧野川女子学園に世界の潮流のICTを積極的に導入している。
英語を担当する芝辻憲子教諭は、iPad Proで毎日英語の小テストを実施している。「1日のうちに何度も繰り返すことで、間違ったところもその日のうちに覚えることができます」と話す。9月の初めに3問しかできなかった生徒が、10月に同じテストをやったら50点満点を取れるようになる。すべてのテストはクラウドに蓄積されているので、自分の成長過程が手に取るように見える。また、ある授業では過去形と現在完了形の違いを動画で表現するという課題を出し、生徒たちは工夫して「作品」を作って発表し合った。ほうきに乗ってジャンプする映像を撮って「彼女は跳んだ」という過去形を表現し、ほうきに乗って校庭を飛びまわっている映像を加工し作って「彼女は20秒間飛んでいる」と現在完了形を表現したユニークなものもあった。これらもすべて、クラウドで共有されている。