共立女子第二中学校
女子校

海外でも英語の力を試す。従来のショートホームステイに加えて3か月のターム留学も始まる
レイヤードメソッドとワークショップが
実践英語力を育み、生徒の未来を切り拓く
[ この記事のポイント ]
1. 英語に4技能統合型授業とレイヤードメソッドを導入。
2. 女性として真の美しさを身につける教育プログラムを実施。
3. 抜群な自然環境と充実した設備が、理系に強い女子を育む。
独自のメソッドで 中学英語を100%マスター
創立当初から「女性の社会的自立」を理念としてきた共立女子第二中学校。21世紀においてこれを実現するためには、国際社会で通用する英語力の強化も不可欠だ。そこで同校では、中学英語を100%マスターすることで英語学習のコアをつくる「4技能統合型授業」を実施している。その手法は英語教育の権威として活躍中の東京学芸大学名誉教授、金谷憲氏をアドバイザーに、教科内で話し合いを重ねてつくりあげているもので、50分授業のうちほとんどの時間はアクティビティーや音読など生徒が能動的に英語を使う時間になっている。またテキストは検定教科書中心で、中1は中1用の教科書を、中2は中2用と中1用の教科書を、中3は3学年すべての教科書を、何度も違う角度から繰り返し使用することで定着させる「レイヤードメソッド」を導入している。
授業を基礎トレーニングとするとオンライン英会話やブリティッシュヒルズ研修、ニュージーランド研修などは対外試合。中でも年間6〜7回開催されるネイティブ教員主催のイングリッシュ・イマージョン・ワークショップは、英語実践の場であるのと同時に国際人や海外文化に出会える場として人気が高い。国際経営コンサルタントの植山周一郎氏はソニー時代にウォークマンを世界に広めた経験から、ビジネス英語はシンプルでわかりやすい方がいいと英語でスピーチし、生徒の関心を集め、質問攻めにあったという。
一連の英語教育の効果はすでに現れていて、昨年末、ある外部調査で同校の中2生は英語に苦手意識を持つ生徒が非常に低く、特にレベルDの生徒は0%という結果が出た。「6年前の同じ調査では、2桁代の生徒が、英語が苦手と回答していました。英語がどちらかといえば不得意な生徒が苦手意識ゼロという今回の結果は、教員として驚くのと同時に、とても嬉しいことでした」と英語科主任の吉田裕子教諭は話す。