成城中学校
男子校

交流を通して自己啓発を促していく
直面する世の中の変化を見据えて
子どもの「のびしろ」に挑戦する学校
[ この記事のポイント ]
留学制度やエンパワーメント・プログラム等グローバル教育を展開。
探究型学習で生徒の意欲を引き出し、大学進学で実績をあげる。
部活や行事も大事な教育の機会。文武両道の進学校。
エンパワーメント・プログラムが きっかけで留学にチャレンジ
成城中学は133年の歴史を刻む伝統校であると同時に、未来にむけて果敢に進化をとげている学校である。
その象徴ともいえる取り組みが、エンパワーメント・プログラムだ。アメリカの大学生とともに、1日6時間、5日間行う校内研修を通して、自己啓発を促していく。中3~高2の希望者約100人が参加し、英語で社会の課題についてディスカッションし、協働して解決の提案をするのだが、この経験が生徒達には大きな刺激になっている。
改革の旗振り役が栗原卯田子校長。校長就任以来、「社会づくり、国づくりができる立派な男子を育てる」という揺るぎない伝統を受け継ぎながら、子ども達が直面する世の中の変化を見据えて、その変化に対応できる力をつけていかなくてはならないと、積極的に教育改革にも取り組んできた。その一つがエンパワーメント・プログラムを含めたグローバル教育。海外の学校との単位互換を整備し、帰国時に留年なしで進級できる留学制度も作った。
今年卒業する生徒はその留学制度第1期。エンパワーメント・プログラムで刺激を受けて2人が留学した。現地での経験からやりたいことを見つけた2人は、秋田国際教養大学と上智大学国際法学部に現役で進学予定だ。ハーバード大学の学生が本校を訪問した際には、彼らがスクールガイドを務め「アメリカの政権交代から両国の今後について堂々とディスカッションをしていた姿が逞しかった」と栗原校長。自らの公立中高一貫校での経験を踏まえ、成城のポテンシャルについて「建学の精神があり、伝統の重みが違う。」という。