非公開:
聖学院中学校
男子校

レゴキング選手権での作品
2030年の社会を見据えた教育改革で
生徒の内なる「賜物」を見つけて伸ばす
[ この記事のポイント ]
1. レゴを使った特徴的な入試に「難関思考力テスト」を新設。
2. 男子の成長に不可欠な「体験」と「挑戦」を豊富に用意。
3. 大学合格率大躍進の秘密は、繰り返し書く「志望理由書」。
特徴的な思考型入試で「考える力」を持つ生徒を見出し、育てる
2年後に迫った大学入試改革を前に多くの教育関係者が「2020年」をキーワードにする中で、「私たち聖学院が見据えるのは『2030年』。東京オリンピックが終わった10年後という想像するのは難しいが、社会から求められ、社会貢献できる力を育くむことが目標です」と清水広幸副校長は語る。
文科省が教育改革を発表する以前から、自ら学び、協働する力を育む21世紀型教育に取り組んできた同校。それに合わせ、6年前から特徴的な思考力入試でも話題を集めた。
思考力入試の目的として、与えられたテーマに沿った作品をレゴブロックで作って説明文を書かせる「思考力・ものづくり入試」ではクリエイティブな思考力を。写真などの資料を見て考え、意見を書くことに加えて、基本的な計算力を測る「思考力+計算力入試」では、クリティカルな思考力を。さらに2018年度に新設された「思考力+面接入試」では、前出2つのテストを融合したような形式に面接を加え、オールラウンドな「考える力」をみるという。
レゴを利用した思考メソッドは入学後の授業でも生かされ、生徒の自己表現や、仲間との協働、相手の意見を認める力の育成にも役立てられているという。