海城中学校
男子校

キャンパスツアーではハーバード大学も訪問
世界中の人々と相互理解できる
ハイレベルなグローバル教育を実現
[ この記事のポイント ]
1. 1学年30名の帰国生を受け入れで多様性を確保。
2. グローバル教育部が海外に目が向いた生徒をサポート。
3. 全日本模擬国連で最優秀賞受賞。海外進学志望者も。
生徒に「外」への目を開かせ 学内に多様性をもたらす帰国生
海城は、2011年春から高校の募集を取りやめ、完全な中高一貫校となった。同時に、1学年30名の帰国生を受け入れることで、それまで高校入学組がもたらしていた「多様性」の維持、強化を図っている。「欧米だけでなく、上海、香港、バンコク、シンガポール、南米、アフリカなど、生徒の出身校は多様な国や地域にわたっています。彼らの海外体験談は、社会科の授業などで機会を設け、引き出すようにしています」と、校長特別補佐の中田大成教諭は話す。発展期にあり熱気あふれるアジアの国々、移民との格差が社会問題になっている国々など、同世代の生徒のリアルな体験は、海外に出たことがない生徒を刺激し、『外』に目を向けさせる効果をあげる。
また、帰国生とはいえ英語が得意な生徒ばかりではない。「英語をしっかり学習しないといけない」と危機感を持って帰国した生徒は、ネイティブ教員による英語の授業にも積極的で、これも、他の生徒によい影響を与えている。