麻布中学校
男子校

企画から運営まですべて生徒が行う文化祭
どんな大学にも行ける基礎学力を担保し
「最終学歴麻布」と誇れる教育を実践
[ この記事のポイント ]
生徒が自ら気づくまで、生徒とつきあい、トコトン指導する。
社会も総合学習も家庭科も、オリジナルの教科にしてしまう。
中学生のうちはこまめな補習で十分な基礎学力を担保する。
「放任主義」ではなく「見守る教育」で育てる
「自由な校風」を標榜する学校は多い。しかしことさら麻布が「自由な学校」の代名詞とされるのは、大規模な学園紛争を通じて、「誰かに定められた規律によらず、自ら定めた規律に従うときにのみ、自由である」という思想が生まれ、根づいているからである。制服も校則も生徒手帳もない。来場者数で都内最大規模を誇る文化祭も運動会も生徒たちの自治のためトラブルはつきものである。平秀明校長は「問題を起こしたら退学というのは教育の放棄です。問題を起こしてからが本当の教育でしょう」と言う。
トラブルが起きても、教員が生徒を一方的に叱るというようなことはない。それが「放任主義」ととらえられることもあるが、違う。あえて生徒自らが気づくまで生徒とつきあい、トコトン指導するのが同校の教育スタンスなのだ。