共立女子第二中学校
女子校

豊かな自然環境を生かした体験的学びを通して、
寛容で視野の広い自由で自立した女性を育てる
[ この記事のポイント ]
①グローバル化の時代だからこそ必要な表現力。
②国語の力は豊かな教養につながる。
③素晴らしい自然環境下で自立した女性を育てる。
豊かな教養にもつながる多彩な日本語の表現力を問う
共立第二中学校では社会的にも精神的にも自立した女性を育てることを建学の精神にしている。教育プログラムではリベラルアーツ教育を人間の「核」を形成する教育ととらえ重きをおく。同校が考えるリベラルアーツ教育とは豊かな教養をベースに、幅広い視野で物事を判断できる力を身につけ、自由で自立した女性を育てる教育である。
入学試験問題にもこうした考えが反映されている。
今回紹介するのは国語の問題だが、単なる漢字の読み書きだけではなく、豊富な表現力が身についているかを問う設問である。
池田孝進路指導部主任は設問の狙いを以下のように話す。
「当校は日本の歴史、文化を学ぶ日本文化プログラムという教育方針を大切にしています。それはグローバル化が進展するにつれ、自国の文化を発信する力がますます求められるようになると考えるからです。その基礎となるのは国語力です。多様な表現力は円滑なコミュニケーションを取るうえでも必要ですし、教養の豊かさにも結びつきます」。
さらに設問には共立女子第二中学らしさも反映されている。それは同校の環境を意識した設問だからだ。「校舎は緑に囲まれ、素晴らしい自然環境のなかにあります。そこで雨や雪など自然現象を表現する言葉の豊富さを問う問題にしました」。
それでは表現力を身につけるには日常でどのような学習をすれば良いのだろうか。
「特別な学習をする必要はありません。身の回りの自然に関心を持ち、それを言葉で表現したり、読書、新聞を読んだりと日常生活で充分、表現力を育てることができます」。
入学してからも国語力を定着させるプログラムが用意されている。内容も中学三学年共通の問題で実施する「漢字コンテスト」やクラス皆で名文に親しみ、その読みの精度を競う「朗読コンテスト」、3年間で100冊の本を読む「3―100計画」という読書指導など多種多様だ。