日本大学豊山中学校
男子校

男子校らしい授業のひとこま
努力を積み重ねて成績を向上させる。
中学受験から始まる基礎学力の徹底
[ この記事のポイント ]
①試験問題に難問・奇問なし。基本問題で学力を見る。
②解答にたどり着くために、地道に書き出すことが大切。
③中学2年で勉強合宿。基礎学力向上の取り組み。
入試に難問奇問なし。基本・基礎を重要視する
日本大学豊山中学校の入試問題は、小学校で学ぶ基礎ができていれば解ける問題であり、難問・奇問はない。算数の応用問題も公式に頼らず、地道に解く粘り強さとひらめきによる発想の転換を求めている。頭で考えるだけでなく、書いて解くことも重要。問題から解答へのプロセスを書くことで頭の中が整理され、答えへと繋がるひらめきが生まれるからだ。
授業でパワーポイントを使用するなど、デジタル化も進むが、日大豊山は生徒たちに手帳を習慣化させるほど「書くこと」にこだわりを見せる。
「本校では生徒たちに宿題、予定など、指定の手帳を使用するように指導しています。書く習慣をつけてもらうためです。アナログ的だと思われるかもしれませんが、アナログ的なことが最終的に社会に出たときに役立ちます。だから入試の応用問題も、頭だけで考えず、書くことが解答への近道になる問題を出題しています」と、数学科の曽根原龍大教諭。
ひらめきや発想の転換を要するのは計算問題も同様だ。例えば、1.25は4分の5だと置き換えられれば短時間で解ける計算問題。その置き換えに気付かないと時間を要してしまう。逆に基礎学力と発想の転換があれば、それほど頭を悩ますことなく解ける問題であると言えよう。