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帝京中学校
共学校

数学はイメージする力が重要と語る工藤教諭
数学と部活動はともに目的達成力を育む。
基礎基本の組み合わせで課題を突破する
[ この記事のポイント ]
①数学を解くためのルールを徹底指導し、数学嫌いをなくす。
②論理的思考力をベースにしながら解くための〝型〟を育成。
③勉強にも部活動にも存分に取り組める一貫進学コース。
やみくもに解くのでなく、与えられたものを丁寧に見る
蛇口から出る水の量と体積との相関関係をふまえて解く問いは、帝京中学校の算数の入試問題に必ず盛り込まれる定番の設問だ。この問題の場合、提示された図とグラフから円柱の中にある障害物によって水の量を示すグラフの線の折れ方が途中で変わっていることが分かるが、「円柱の図やグラフを活用する力も見ています」と、数学科の工藤慶之教諭。「図やグラフは、問われていることを具体的にイメージするためのヒント。理解できれば解決の糸口も見えてくる。授業でもそれを意識した指導を心がけています」。
同校では入学後、各教科で学習ガイダンスが行われるが、数学では「問題文から自分で図を書き起こす」「提示されている図もノートに写してみる」「板書以外に口頭で言われたポイントもメモする」などの指導を行っている。工藤教諭は「数学嫌いをなくすための一つの手段。図もメモも、手を動かして自分で書くことで頭の中で情報が整理され、知識の定着にもつながる」と語る。