東洋大学附属姫路中学校
共学校

海外語学研修にてオークランド大学生との交流
「考えるを、学ぶ。」を掲げ、
多彩な学びの中で成長する6年間
[ この記事のポイント ]
姫路市内では初の共学中高一貫校。中学校開校から4年目、一期生全員が高校へ進学し、一貫体制が本格化してきた。1学年2クラス・60名の少人数制と、ゆったり落ち着いて学べる教育環境や多様な学校行事を通して、難関国公立大学への現役合格を掴み取る学力、深く考える力を両輪で養成している。
考える力、豊かな人間力を育む独自の「キャリア・フロンティア」
「諸学の基礎は哲学にあり」。東洋大学創始者・井上円了の建学の理念を受け継ぐ同校。「考えるを、学ぶ。」をスローガンに、中学校開校以来、生徒の成長を見守ってきた橋本校長は「変化の予測が難しいこれからを生きる生徒に十分な知識と技能、物事の本質を見据え、深く“考える力”を付けてもらいたい」と想いを語る。
教育の核となるのが、独自のプログラム「キャリア・フロンティア」だ。課題解決学習、いわゆる『探究』に、今後の社会全般で必要とされるリテラシーを盛り込んだ内容で構成。身近な地域の歴史や伝統文化を学ぶ地域研究、大学施設でのバイオテクノロジー入門、親から学ぶ職業、広島・沖縄での平和学習、写経体験、震災学習…など、東洋大学や教員のネットワークを駆使した多彩なプログラムが並ぶ。いずれも現地に足を運び、その道のプロから話を聞く体験の場を設定。たとえば、京都を研究し尽くす「京都の伝統」では、事前調査を重ねた後、有斐斎弘道館で文化研修を行い、京町屋・茶道・花街等について専門家や芸妓・舞妓さんに質問をする。これらの内容をまとめて考察し、ポスターセッションでの発表まで、時間をかけて手作りで完成させていく。
これらは、高校での東洋大学バイオ・ナノエレクトロニクス研究センターでの課題研究、カナダのトンプソン・リバース大学での課題解決プログラム(PBL)等、さらに深い内容の「アクティブ・ラーニング」へと繋がる。中高大、そして大学院が連携してのスケールの大きな学びとなっている。